寺西一 下村コラム#3 選手紹介
こんにちは!
前回より始まった選手紹介。
今回は、チームのキャプテン寺西 一選手です!
試合で攻守に渡り活躍しているハジさんを様々な目線からご紹介します。
プロフィール
ポジション・フィールドプレーヤー
背番号・9
あだ名・ハジ、ハジさん
チームでの役割
『常にチームを盛り上げ続けるキャプテン』
男子日本代表強化指定選手、日本ブラインドサッカー協会のスタッフとして、長年ブラサカの発展に貢献し続けてきたハジさん。
ブラサカ界の顔の一人として、日々活動しています!
チーム創設メンバーの一人で、パラリンピックに向けプレー面での成長と、環境の変化を求めてチームに関わり始めました。
チーム創設に関わったことや、プレーや声でチームを鼓舞できることからキャプテンに任命され、キャプテンマークをつけてプレーをしています。
ハジさんはまさに「チームのムードメイカー」。
プレー中は、監督やキーパーからのコーチングを大きな声で周りの選手に伝え、プレー中のイメージを若い選手たちと共有することで、連携を高めてくださいます。
1つ1つのプレーに対し、「ナイス」や「ごめん」「次こうしよう!」とコミュニケーションをとることでチームに落ち着かせてくださるので、ハジさんがいると落ち着いてプレーできます!
また、普段は常にネタを持ち合わせており、みんなを笑わせてくださいます。
メンバーの失敗談やちょっとしたことを「そこ拾うか!?」という感じにいじってくれるので、年齢が様々なチームながらも変に気を使わず、常に楽しい雰囲気になっていると思います!
ハジさんの絶妙な面白さはきっと皆さんにも伝わると思いますので、トークショーやセミナーをお聞きいただける機会があればぜひご参加ください!
ハジさんはこんな人
『まるで聖徳太子!複数の声を聞き分ける!』
ハジさんとの関わりの中で一番すごいと思ったのは、いろいろな音を正確に聞き分ける能力の高さです!
2019年に行われたラグビーワールドカップの試合をテレビで一緒に見る機会があったのですが、プレーが止まるたびに「これはノックオンだからスクラムから再開だね」というように、プレーの内容を正確に解説してくださいました!
テレビ解説もありましたが、審判のホイッスルやプレーの音などを聞き、プレーを正確に把握していたのです。
テレビを見ているときは、「ハジさん見ていて楽しいかな〜?」なんて思っていたのですが、むしろ自分より高いレベルで楽しんでいたので本当に驚きました。
また、試合中には観客の声や、わずかに聞こえる場内実況ラジオの声を聞きながら、プレーの状況を把握することもあるそうです。
ブラサカを始めたばかりの松尾さん(松尾雄大 FP 3)やルイさん(井上琉衣 FP 2)は、ボールの音やガイドの声を聞くのに必死で大変という話を聞いていたので、ブラサカを極めるとこんなにも音を聞き分けられるようになるのだと思いました!
テレビのスピーカーからの複雑な音声情報を細かく聞き分け、いろんな方向から聞こえてくる音を小さくても聴き分けることができるのは、まさに「聖徳太子」。
プレーの正確さや、判断の早さはこのような能力から生まれているようです!
これを聞いたときは、ハジさんの前では下手なことは言えないなと思いました…
皆さんもフェンス側で観戦の際は、上司への悪口やヘソクリの隠し場所など機密情報を聞かれないように気をつけてくださいね!笑
試合ではここに注目!
『見た目通りの強靭なフィジカル&正確なトウキック』
ハジさんのプレーの特徴は、見た目通りのフィジカルの強さを生かしたディフェンスと、サッカー経験者では説明しきれない正確なトウキック(つま先に当てるキック)です。
体の大きな外国人選手とのプレー経験も豊富で、世界ランク1位のアルゼンチン相手にフィジカルで戦える強さを持っています。少なくとも国内の試合において、当たり負けをしたところは見たことないです!
見た目が大きい(ディスってないですよ!)ですが、それ以上の強さがあります。
以前、一対一で対戦したことがあるのですが、ボールをキープしようと体をぶつけた瞬間、「鉛の塊か?」と思うくらいの重さを感じました。
それでもコート内をかなりのスピードで走り回れるのは、単純な重さではなく、体の芯の筋力的な強さがあるからだと思います。
また、ハジさんは基本的につま先に当てて蹴るトウキックをしているのですが、その精度がとても高いです。
普通のサッカーでは、ギリギリのプレーで苦し紛れに出たり、相手の意表をつくために使う蹴り方で、正確さを求めるプレーではあまり使いません。つま先の当たる場所によって横にずれてしまい(シューズのつま先が円状のためボールと点でしか当てることができないため)、自分のイメージ通りにボールが蹴られない可能性が高いからです。
そのキックを使いこなし、相手の足元に正確にパスをしたり、狙った場所に正確なシュートを放ちます。
キックの振り幅が小さく、体幹を生かした強いボールを蹴られるためキーパーのタイミングを外すことができ、同じ振りから様々な方向にボールを蹴られるため、的を絞らせません。
そのキックを左右でできるのは、さらにハジさんの凄いところです。
強さと繊細さを兼ね備えたキャプテンのプレーにぜひ注目してください!
最後に
いかがだったでしょうか?
様々な面で、大胆さと繊細さを兼ね備えたハジさんについて知っていただけたでしょうか。
選手が自らを紹介している50問に及ぶプロフィールもございますので、合わせてご覧ください!
次回は、日本代表・チームのエース川村 怜選手です!
お楽しみに!