川村怜 下村コラム#4 選手紹介

2020/11/03 コラム

こんにちは!
3回目となった選手紹介。

今回は、KPMGカップでMVPを受賞、チームのエースであり、日本のエースでもある川村 怜選手を紹介します!

プロフィール

川村怜パペレシアル品川
生年月日・1989年(平成元年)2月13日
身長/体重・170cm/63kg
ポジション・フィールドプレーヤー
背番号・5
あだ名・りょう、りょうさん

チームでの役割
『チームの代表』

チーム創設にあたり、ハジさんと共に中心に立った怜さん。

Avanzareつくばで輝かしい成績を収めていましたが、数多くのタイトルを獲得し、全体的なレベルの高くなったことから周りに頼ってしまえるように。その状況から抜け出し、より自分の力でチームを勝利に導けるような、新しい環境を求めてチーム創設にあたりました。
現在、チームの代表を務め、チームの顔として表に立ちつつ、世界で戦うために取り組んでいます。

練習や試合では常に先頭に立って引っ張り、アップのメニューや練習メニューも考えています。
僕がキーパーを始めたての頃は、他に練習相手がいないことからキーパー練習にも付き合っていただきました。
正確なガイドなしで、会話しながら正面に正確にボールを蹴り、セービング練習では、上下左右にゴールの枠内で打ち分けてどのボールでも対応できるようにしていただき、「この人は本当に見えてないのか?」と疑いたくなるほどでした。

リモート練習期間や、試合のアップのストレッチでちょっと特殊な柔軟運動をよくするのですが、怜さんの柔軟性がすごすぎていつもついていけません。笑
自分は体が肩以外(ここ重要)硬いので、「毎回筋がはち切れるんじゃないか?」と思っています。
でもそれを続けていれば怜さんみたいになれるのであれば、多少痛くても頑張らなきゃいけないなと思います!

この人はこんな人
『真面目で優しい。されど関西人』

怜さんはまさに「真面目」そのものだなって思います。
トレーニングなどにストイックに取り組んでいますし、テレビなどのメディアに出る際のインタビューも代表キャプテンのイメージそのもの。
そのような姿から、チームを超え、多くの人から尊敬されている存在です。
チームの選手も「怜さんみたいになりたい」という人もおり、ブラサカ界ではNo.1の人気。(実力を考えれば当たり前ですが)

また、普段は多少いじっても受けて止めてくれるような優しい方で、懐の広さもワールドクラス。
初対面くらいでいじっても受け止めてくださるので、
「怜さんって怒ったことあるんですか?」と聞いてみたことがあるんですが
「普段はあんまりないけど、『なんかもたもたしてるな〜』って思うとイライラすることはある。その時は口数が減るかな」と言っていました。
少なくとも僕はその姿を見たことないので、おそらくよっぽどのことがない限り怒らないんだな〜って思ってます!

とはいえ、大阪出身の根は関西人。
お笑いが大好きで、テレビなどでよく見ているそうです!
好きなお笑い芸人にシンプルながらももう一回見たくなる、すっちー&吉田をあげている点においても、親近感がわくと思います。(僕も新喜劇好きです!)
よく、ハジさんやロベさん(佐々木ロベルト泉 FP 7)と一緒に悪ノリしたり、メンバーのコメントにツッコミ入れたり、ちょっとボケてみたりと、楽しい雰囲気に乗っかってくれるのは意外と思う方も多いと思います。
僕も最初は、真面目でかっちりしている方なのかな〜と思っていたので、すごく接しやすくてびっくりしました。
ちょっと砕けた感じの怜さんを僕はよく見ているので、皆さんに親近感を持っていただけるように、もっとそこを出してもよいのではないかと個人的に思っています。笑

なので、皆さんも怜さんに会ったときは気軽に話しかけてみてくださいね!
優しく対応してくださると思います!

試合ではここに注目!
『ぶれない体幹、正確なシュート、そして大舞台での強さ』

川村怜のシュート

怜さんのプレーは誰が見ても凄いと思いますし、どこをとっても一流ですが、特に凄いところは体幹のバランスです。
選手として決して大きいとは言えない体格ですが、それでもディフェンスのプレッシャーをもろともしないプレーは、体幹のバランスと柔軟性から生み出されています。
体を当てる強さでは勝てない相手でも体を柔らかく使い、相手の力をいなすことでバランスを崩されず、常にボールを足元の扱いやすい位置におけるため、どのような状況でもしっかりとシュートを打つことができます。
男子日本代表が取り組んできた「相手をいなす」体の使い方を体得し、プレーでしっかりと表現できています。

シュートの精度は、精密機械のように高いです。
目が見えていない状況、相手が前にいる状況で、正確にシュートコースをイメージし、その通りにシュートを打ちます。
練習中は、ゴールポストギリギリに打たれるシュートが多いですし、「こんなん止められるか?」って思うことが多いです。
認知力の高さはもちろんのこと、キーパーの動きをイメージして、キーパーの飛びつきにくい方向にシュートを打っています。(図1参照)
なので、キーパーは飛び付きにくい方向を意識するのですが、そうするとその反対側に打ってくるので、試合全体を通してキーパーと駆け引きできるのが、得点を量産できる要因だと思います。

そして、なんと言っても大舞台でのメンタルが本当に強いです。
毎年年末に国際親善試合が行われるのですが、2年連続で試合開始早々に先制点をあげています。
チームでも、国際舞台でも、プレッシャーのかかる試合で大事な得点を決めていることが多いので、大舞台でしっかりと実力を発揮できる強さは味方として頼りになりますし、本当に凄いと思います。

皆さんもこれから、怜さんの体の使い方やキーパーの駆け引きに注目していただけると、怜さんの凄さをより感じていただけると思います!

(シュートの時は、頭と体がゴールに対して正面に向く。腕などを使ってバランスをとり、同じ体勢を作ることで、シュートの再現性を高める。)

最後に

パラスポーツ界でかなり有名な怜さんですが、より深く知っていただけたでしょうか?

皆さんにより身近に感じていただけてれば嬉しいです!

次回は、チーム最年少の若尾 将大選手についてご紹介します。
ブラサカを始めて未だ無失点。ちょっとゆる〜い感じでも何か憎めないマーくんをより知っていただきたいと思います!
ご期待ください!

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